旅とCONTAX T2
(画像クリックで拡大します) 撮影地:志賀高原 撮影:OLYMPUS E-3
旅に出る時は、荷物は少ない方がいい。
最近はどうもカメラの台数ばかり増えてしまって実によろしくない傾向なのだが、
でも本当は少ない方がいいと思っている。
たくさん持っていると、気が散って枚数があがらないのも事実。
そしてそういう時に限って、何撮ってんだかわかんないような失敗を量産するもんだ。
旅の最中に、「今日の午後はCONTAX T2だけ」と自分でルールを決めて撮る時がある。
ホテルに全機材を置きっぱなしにして、T2だけで撮る。
最初は不安になる。やっぱりもう一台あれを持ってきとけばよかったかな?なんて。
でも、帰ってきてから結果を見ると、結局こういう時の写真が一番いいのだ。
なにしろ、迷いがない。迷いがないと、T2の良さを最大限に導き出せる。
CONTAX T2には、いまだにびっくりさせられる時がある。
こんなに小さなカメラなのに、あっさりと一眼レフの仕事に勝ってしまうことがあるからだ。
小さなレンズからは想像もつかないほど、重厚な色合いを吐き出し、
70cmまでしか寄れないくせに、信じられないほどキレイにボケる。
夕焼けを撮ると、ギョッとするくらい周辺落ちしたりもする。
デジカメで撮ると、単なる記録映像になってしまうことがよくあるけれど、
同じ風景をフィルムで撮ると、それはもう根本から全く違う“作品”になることがある。
今は やたらと高画素化するデジカメだけど、画素数が少ない方が、絵になる時だってあるのだ。
もし試したことが無い人がいるなら、だまされたと思って一度リバーサルで撮ってみて欲しいと思う。
初めて透過光で自分のポジを見た時、感動しちゃうから。
(画像クリックで拡大します)
CONTAX T2 Sonnar T* 38mmF2.8 RDPⅢ Pienza Italy イタリア ピエンツァ近郊にて
イタリアのT2写真はこちらにも入ってますのでよろしければどうぞ。
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