カテゴリー「CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE」の11件の記事

2012.06.18

続:繊細な味わい

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CANON EOS 5D Mark Ⅱ  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE   F2  1/660  WB:太陽光  ISO100   白馬村

前回に引き続き、また味のお話。

居酒屋で、豆腐を頼んだ時のこと。
頼んだモノは「手作り豆腐」っていう名前の、ちょっと固めで密度の濃い豆腐。
頼んだ張本人は、オレ。
他の3人は「これはウマイ!」とか言いながら喜んで食っているのだが、
オレには味の違いがさっぱりわからない。
豆腐は好きだし、うまいとも思ったが、
この豆腐のスペシャルさが全然理解できない。スーパーの100円豆腐と同じ味にしか思えないのだ。

それでわかった。
オレって味音痴なんだ。
まぁ味がわからないとまでは思わないが、この手の繊細な味は感じられないんだ。
みんなが本気で手作り豆腐をウマイと言ってるのを見ていると、
わかったフリして言ってるとも思えないし、そもそも そんなことしたって何の得もしないはず。
ということは、少なくともこの3人は「すごくうまい」と感じているってことか。
ふーんそうなのか。

別にそのことが悲しいとかそういう話じゃない。
それよりも、自分にはこの味がわからなかったんだってことに、
今になってやっと気がついたという事実がすごい。わかってなかったんだ。
そうか、だからオレ、食い物に対するこだわりが あんまりないのか。
ウマイ酒と、ちょっとしたつまみがあれば、それで全然満足しちゃうからな。
何かウマイもの食いに行こう!とか言われても、まぁ何でもいいやって思っちゃう。
焼肉とか鍋物とかだと困っちゃうけど(腹いっぱいで酒飲めなくなるからね)、
そうじゃなければ、食い物は何でもいい。

だからいまだに、おいしいお店のレパートリーとかもまるっきり増えないのだ。

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2012.06.16

繊細な味わい

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CANON EOS 5D Mark Ⅱ  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE   F8  1/40  WB:太陽光  ISO100   白馬村

最近酒が弱くなってきたので、
外で日本酒とかワインとかを飲むことが少なくなった。
自分の家とか泊まりの時とか、飲んだらすぐ寝られる時ならそういう酒を喜んで飲むのだが、
電車に乗って帰らないといけない時は、あまり強い酒を飲む気がしなくなった。

そのかわり、ビールをよく飲むようになった。
以前はビールはジョッキ一杯で十分で、それ以上は腹が膨れて酒が進まなくなるから、
どちらかというと敬遠してきた。
でも最近は、缶ビールだと2~3本は飲めてしまう。
ニセビールが安くてうまくなったのも、たくさん飲んじゃう原因である。
コンビニで売ってるやつなんて、120円くらいで、そのくせウマイのだ。
時々気まぐれに「たまにはリアルなビールでも飲むか」とかいって、
一番搾りとか黒ラベルとか買ってみるけど、
飲んでみると全然うまくないのだ。どうしたことなんだ?

もしかすると、こういう微妙で繊細な味わいは、オレにはわからないのかもしれない。
エビスみたいに味が濃くてはっきりしたものはすごく好きなんだけど、
ラガーとかスーパードライとか、はっきり言って どれを飲んでも違いがわからない。
お店の生ビールは さすがにウマイと思うのだが、
缶ビールって、ホントに味がわからない。
でも、一緒によく飲むオジサマは、黒ラベルはウマイ!とか言って喜んで飲んでる。
エビスは濃すぎてうまくねぇ!とも言ってる。

味のストライクゾーンは人それぞれなのだ。
そしてオレは、繊細な味がわからない困ったちゃんなのだ。

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2011.11.28

レディメイド

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CANON EOS 1V  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE  RVP100    小谷村  栂池自然園

フィルムで撮ると、やっぱりイイ。
それをスキャンすると、デジカメでは絶対に出ない味わいがある。
場面によってはデジタルと大きな差が出ないこともあるけれど、
フィルムが圧勝するケースも多い。
デジタルの画は、のっぺりしていて、克明すぎて、
なんだかNHKのニュースでも見ているような気になってしまう。
記録としてはいいのだけれど、思い出の映像にするには、少し寂しい。

話は突然変わる。
トヨタが新しいスポーツカーに「ハチロク」って名前をつけちゃったけれど、
なんかこういうのって逆にセンス無い気がしてしまう。
形式コードで通称されてる車って、ツウっぽい感じで面白いけど、
それをそのまんまネーミングしちゃう人って、
おそらくそれは、「ハチロク」って呼び方をしていた当事者じゃないんだろうな~って思ってしまう。
真実はわからないけど、しかしどうもそんな気がする。
使い方がわからないのに流行ってるからって「ナウい」って言葉を使ってしまったオジサマみたいだ。
ウィングとかエアロパーツとかも、標準装備になると途端にカッコ悪くなるし、
それを疑いも無く買っちゃうってのが更にイカン。
でも、新しいハチロク、形は悪くない。実物を見てみたい。

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2011.11.20

解放空間

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CANON EOS 5D Mark Ⅱ  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE  F2.8  1/250秒  EV-0.3  WB:晴天  ISO100 白馬村

ああ夏の景色が懐かしい。今年もよく白馬に通ったなぁ。

さて今日は渓流の写真を撮りに奥多摩へ。
一緒に行った友人masaki氏は 「紅葉がキタナイッ」と言って、
早々に河岸を変えてしまった。
ヒルメシを一緒に食って、あとは各自で別行動。
masaki氏は、更なる紅葉を求めて東へ移動。
オレは元の道を戻って、ふたたび渓流へ。

masaki氏の気持ちはよくわかる。渓流には、彼が期待する紅葉は全然なかったのだ。
でもオレは、もともと渓流の写真を撮りに来たつもりで、紅葉はオマケ程度。
だから紅葉が無くても問題なかった。
それよりも、山と渓流の中に立って、ボーっとしたかった。
三脚立てて、流れの音を聞きながら、のんびり撮影したかった。
それで山へと戻ったのだ。

結局暗くなるまで一人撮影をつづけた。
やっぱり戻ってよかった。飛沫を浴びて撮影するのは気分が良かった。
オレって自然の中にいるだけで、半分満足しちゃうんだよな。

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2011.09.12

35mmフィルム スキャンの限界

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CANON EOS 1V  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE  RVP100    小谷村  栂池自然園

久しぶりに35mmフィルムをスキャンしてみたら、
どうも なかなかうまくいかなくて、ちょっとガッカリしてしまった。
当然のことだが、645や6×6のような中判と比較してしまうと、どうしても解像度で敵わないのだ。

そんなことは、前からわかっていたつもりでいた。
でも、改めてやってみたら、今まで以上にうまくいかない気がするのだ。
それはもしかすると、モニターが21インチのワイドタイプになったのが原因かもしれない。
過去に最も35mmでスキャンしていた頃は、15インチの液晶を使っていた。
それと比べると、拡大率が大幅にアップしている。
拡大した時の粗が目立つのも当然だろう。

ラボにあるドラムスキャナーだったら、
35mmフィルムでA3くらいに拡大しても、びくともしないだろう。
しかし、家で普通に汎用のスキャナで読み込む場合、35mmだと難しい場合がある。
どうやって工夫しても、救えない場合がある。
例えば、上の写真のような場合、細かい点で不満が無いとは言えないが、
まあおおざっぱに言えば大きな問題は出にくく、うまく取り込める種類である。
しかし、下の写真のような細かい模様を読み込むのは、なかなか厳しいものがある。
暗部のディティールを出すのも非常に苦手(これは中判でも同様であるが)。
それと、フィルム上では問題無いのに、スキャンすると輝度が飽和してしまうことも よくある。

あるいは、単に自分のスキャンがヘタなだけかもしれない。
もっと工夫すれば、今より全然うまく読み込めるのかもしれない。
でも、そこまで時間をかけてスキャンするのも骨が折れる。
中判なら、あんまり考えずにサッと読み込んで、「おっ」というくらいキレイに仕上がることもあるのに。

こういうのが得意な人に、うまくいく方法を聞いてみたいところである。
このままだと、35mmの使用頻度が下がってしまうではないか。
このスバラシイ35mmフィルムの実力を、もっと引き出してあげたいものだ。

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CANON EOS 1V  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE  RVP100    栂池自然園

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2011.09.11

その時どうなる

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CANON EOS 1V  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE  RVP100    小谷村  栂池自然園

先週末は随分と大雨が降ったけれど、
中央道と甲州街道が同時に通行止めになってしまったのには驚いた。
こんなことは(自分の中では)これまで記憶にない。

本当は久しぶりに山梨方面で写真でも撮ろうかと思っていたのだが、
実行しなくて助かった。

ツイッターで調べてみたら、
長野・山梨方面に行った人々は、完全に帰路を失ってしまい、
唯一の帰路が、上信越道経由-関越道で東京へ戻るルートだったらしい。
(しかしそこまで行けた人も僅かであっただろう)
上野原あたりの国道は大渋滞で、
山中湖方面の道も閉鎖、奥多摩も通行止めと、完全に八方塞がり。

そのとき、現地にいた人々は、一体どうしていたんだろう?
ずっと車に閉じ込められたんだろうか?
ガソリンは持ったのか?トイレや食料はどうしたのか?そして次の日 仕事に行けたのか?
そういうことが、ものすごく気になった。
だって、全ての道がふさがってしまったら、一体どうすりゃいいんだ?と思ってしまうのだ。

へんてこなノロノロ台風は、これからも増える傾向なんだろうか。

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2011.09.03

Distagon T* 35mm F2 ZE

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CANON EOS 5D Mark Ⅱ  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE   F2  1/320 WB:AUTO ISO1600 安曇野市

休み明けの1週間というのは、本当に辛い。
夏休みが人生のハイライトであるならば、その翌週は暗黒の日々である。
その1週間を どうにか乗り切り、やっとオレにも平和が訪れた。

というわけで、飲みすぎた。
3年ぶりで兄弟飲みしたので、なおさらやりすぎた。
本日は部屋の掃除くらいしかしていない。台風が来るとか言ってたくせに、結局大雨は降らず。
しかしオレにはちょうどいい。ダラダラするにはお似合いの気候。


話は変わるが、このZeissのDistagon 35mm F2は、
F2開放で撮ると、結構周辺光量が落ちる。
オレは周辺減光するレンズが大好きなので、これをむしろ歓迎している。
周辺減光するのがイヤだという人は結構いるけれど、「なにが問題なの?」と思ってしまう。
場面によっては、写真の良い隠し味になって、雰囲気づくりを手伝ってくれる。

ただし、すべての場面で良い感じになるわけではないので、
そういう場合は少し絞る。
F2.8だと、光量落ちを絶妙に改善しながらも、画面中心部のドラマ性は確保される。
F4まで絞ると、かなりカッチリした写真になり、光量落ちも気にならないレベルに。
更に絞ると、異様なシャープさの世界に突入。

とりあえず、何にも考えないでF2.8で撮りまくるのもよし。
チャレンジングに全部開放F2で撮るのもよし。
35mmという画角がオレにとっては絶妙で、ストレスなく何でも写せる。
50mmだと広角側が足りないので、風景では少し苦しいけれど、35mmならそれも問題なし。
小さい花を撮ってるとマクロプラナーもいいなと思うけれど、これは使ってみないとわからない。

無事に暗黒面を突破したので、このレンズ持って また山にでも出掛けたい。

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CANON EOS 5D Mark Ⅱ  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE   F2.8 1/500 WB:太陽光 ISO100

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2011.09.01

セプテンバー

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CANON EOS 5D Mark Ⅱ  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE   F2.8 1/160 WB:太陽光 ISO100

こういう色合いが大好きである。
ツァイスのレンズは、色のりがとてもイイ。
特に、曇りや雨の日なんかは、逆にしっとりと色合いが濃くなって風情が強まる。

このレンズをつけて、安曇野・白馬あたりをフラフラとしてきた。
雨の日ばかりだったけど、ピンポイントで晴れ間が出る時もあったので、
そういう時は、とにかく歩きまくってやった。
Distagon 35mm F2 ZE、 このレンズは、最短撮影距離が短い。
被写体に思いっきり近づくこともできる。
これ一本だけで、今年の夏休みを ほぼ撮りきってやった。
50mmにするか35mmにするか、かなり悩んだけれど、
実はいまだに悩んでいたりする。「やっぱ50mmか?」なーんて。

それにしても、
一気に夏が終わってしまった気がする。
既に9月。
今年は3月にいろいろありすぎて、夏のことなんて思いもしなかった。
でもやっぱり夏は来た。そしてあっという間に去っていってしまった。

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CANON EOS 5D Mark Ⅱ  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE   F2.8 1/125 WB:太陽光 ISO100

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2011.08.29

レンズの威力

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CANON EOS 5D Mark Ⅱ  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE   F2 1/660 WB:AUTO ISO400

今年の夏は、
安曇野-白馬-栂池-霧が峰
と移動。栂池以外は全て車中泊。
全体的に ほぼ雨天であったが、
2回のトレッキング中に晴天に恵まれたのは、本当に幸運だったし、嬉しかった。

それにしてもである。
レンズの力というものを、久々に「これでもか」というほど思い知らされてしまった。

それは8月前半のこと。
大菩薩へ行って山で写真を撮ったのだけれど、
この時のできあがりが、それはもう驚くほどガッカリだったのである。
これほど失望させられたフィルムの出来上がりも、自分にとって珍しいと思う。
Velvia100で撮ったのに、色が まるっきり乗っていないのである。
ウキウキしながら撮りきった6本のベルビアだったが、
その中に、「いいな」と思えるカットは、なんと1枚も無かったのだ。
レンズはEF 17-40 F4L(カメラはEOS 1V)。
このレンズ、今まで5D2で使っていて不足を感じたことはなかったけれど、
フィルムで撮ってみたら「なにこれ??」っていう驚きの出来あがりだった。
これ、本当にベルビア?と疑ってしまった。
フィルムそのものはヨドバシで買ったばかりだったので、フィルム側に問題は無いはずである。

「EFレンズは失敗も少ないけど、当たり前のものしか写らないですよ」
友人MASAKI氏が言っていたのはこのことだったかと、改めて思い知った。
なんていうか、とにかく、精彩感が無いのである。
彩度もパッとしないし、かと言ってアンダーで撮っても、ただ暗くて濁っただけの画像になってしまう。
なんなんだこれは?

今までCONTAXで撮ってきて当たり前に感じていた「写真を撮って それを見るヨロコビ」
というものが、実は非常に贅沢なことだったのかもしれないと、改めて思ってしまった。

というわけで、
ちょっと久々に贅沢をして、Zeissのレンズを奢ってみた。
うん、この感じ、なんだかしっくりと来る。昔 いつも味わっていた、CONTAXの感じに近いな。

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CANON EOS 5D Mark Ⅱ  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE   F2.8 1/160 WB:太陽光 ISO1600

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よっこらしょ

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CANON EOS 5D Mark Ⅱ  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE   F5.6 1/400 WB:太陽光 ISO400

夏休み終了。
毎日雨ばかりの最悪な日々だった。
おまけに仕事の連絡ばかり入ってきて、それはもう史上最低の夏休みだった。

心は休まらない。
これでは何のための休みなのか。
写真撮ってる時だけが、せめてもの慰め。

またいつの日か、ゆったりと休めることを心から望む。
さぁ、フィルムでも現像に出すか。

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CANON EOS 5D Mark Ⅱ  CarlZeiss Distagon T* 2/35mm ZE   F2 1/500 WB:AUTO ISO400

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